でんぱ組.incインタビューを終えて
本当にWi-Fiの伝道師だった5人のアイドル

中島 霧流斎

無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)とでんぱ組.incは4月から提携が行われ、その一環として全5回のメンバーインタビューが本メールマガジンに掲載されました。大変多くの方に読まれたと聞きました。
インタビューを担当させていただき、とても嬉しく思います。
でんぱ組.incインタビューから伺うことのできたWi-Fiの果たしている役割とWi-Bizのミッションについて整理してみました。

海外でこそ威力を発揮するWi-Fi

でんぱ組.incのメンバーに話を伺うと、「Wi-Fiが使えて一番うれしかった場所は海外」という答えが圧倒的でした。
ジャカルタで迷子になったときにWi-Fiがあって助かった話や、使えないと思いがちのモンゴルでも使えたといった面白いお話を伺うことができました。
海外に行ったときこそ通信手段が必要です。これは日本にいらっしゃる外国人の方にも同じことが言えるでしょう。
今では飛行機の中でもWi-Fiが使える時代ですが、新幹線のトンネルの中や、地下鉄ではやはりまだ使えないところがあり、まだまだ課題は多いようです。

でんぱ組.incのメンバーも、知らない土地で行動するためにWi-Fiは絶対に必要との異口同音の発言でした。今後、訪日外国人を多く受け入れるためには、通信改善が急務であると思います。

各飲食店舗や公共交通機関はFREE Wi-Fiが整備されているところをウリにしているところもあります。しかしながら、Wi-Fiもしくは裏の回線が輻輳をしてしまい、沢山つながったことにより逆に通信ができなくなってしまう、そういったことも起こっています。
単にWi-Fiを整備すればいいといっただけでなく、確実につながるよう、各事業者には検討をいただく必要もあるのかなと思います。

私も、今、出張中なのですが、滞在しているホテルは通常のWi-Fiに加え、ゲームユーザー用のWi-Fiも用意していました。面白い試みと思います。チャネルを分けて住み分けをする。こういった気遣いをしていかないといけないのかもしれません。

Wi-Fi Allianceを調べたみりんちゃん

みりんちゃんの回では、家中の機器がWi-Fiに接続されているのはもはや常識ではありますが、それが「Wi-Fi = 無制限で使える」といった印象により、ポケットWi-Fiで制限がかかってしまうことが残念であるといったお話を伺いました。

本来はSIMを持たない機器に対して通信を提供するものですが、こういった機器の特徴や、通信方式、技術的要件については一般的にはやはり難しい側面があるため、我々は更に分かりやすくしていく必要があることを実感しました。

みりんちゃんは元からWi-Fiなど詳しいタイプですが、Wi-Fi Allianceについて調べたことがあると聞いたときに、興味があることは努力を惜しまないんだなと思いました。
そのレベルたるやWi-Bizのメンバーにいても違和感がないように思います。そして夢を実現する力がすごいものです。
優秀な先生に教えてもらったという感じでした。

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まだまだ知られていないWi-Fi 知識

ピンキーの回では少し技術的な話に踏み込みました。
若干意地悪な感じであったかもしれませんが、スマートフォンの普及、SNSの普及によりWi-Fiがあたりまえに使われている現状では、効率よく利用できているかという面に着目されました。

家電販売店に行くと、Wi-Fiということで様々な機器が販売されています。11b、11g、11n、11a、11acや○○Mbpsといった表記が消費者の目を奪います。
しかし、その違いを答えられるかというと、ケータイの3G、4G、LTEの違いを答えられる方は多いと思いますが、Wi-Fiに関しては答えられない方が大半かと思います。業界で働いている人から見ても答えられるまでに時間を要する場合があります。

一般の方々は、Wi-Fiはすべて同じと思っている方もいらっしゃると思います。まして、電子レンジの影響を受けるなんて思ってもいないでしょう。技術は進歩していますが、今やケータイの電波と同じくらい使用されているWi-Fiも、より効率良く利用していただけるよう、利用者・設置者の知識を上げて進歩していく時期に来ていると実感をしました。

ピンキーは最年少で、子供っぽいイメージがありましたが、難しい話でも真剣にお話を聞いてくださったのが印象的でした。何事にも真剣に取り組む。そんなピンキーの姿をみて、私も教えられました。

□ピンキー!インタビューはこちら

Wi-Fiのセキュリティについての啓蒙が必要

ねむきゅんの回ではセキュリティについての話題があがりました。いわゆる野良Wi-Fiです。

機器の設定によっては勝手に接続をしてしまう場合もあり、そこを踏み台として意図していない通信をされてしまう可能性があります。
日本はまだ安全な方であると思いますが、海外では野良Wi-Fiが多いとも言われます。ということは海外旅行に行った際に、ひっかかってしまうこともあり、まずは国内でそういった知識を得ておく必要があります。
パスワードがかかっていればもちろん安心ではあります。しかしながら現状はそれぞれでパスワード認証が必要となり、足かせとなっています。

「Wi-Fi = パスワード認証が必要なもの」、そういった認識を広めることにより被害を防ぐ一助となるかと思います。Wi-Bizのセミナーでも総務省、観光庁、東京都の講師が説明してくださいましたが、共通のパスワード基盤の整備が訪日外国人向けに満足度を上げるために有効であるとのことです。国民・市民にとってもそういった活動は利便性を高め、更には不明な接続点には接続をしないといった認識につながっていけるのではないかと期待をします。

もし、共通のSSIDを作るとしたら、ねむきゅんの野望である「yumemi wi-fi」っていうのもいいかも(笑)。夢をみるWi-Fiってイメージがありますよね。そのときは空を見上げるとねむきゅんが微笑んでくれるかもしれません(ご健在ですが)。
早くたぬきゅんを家にも迎え入れたいものです(笑)。

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防災でも不可欠のWi-Fi

00000JAPANについては、えいたその回で伺いました。

東日本大震災の際は地元が福島であることから、安否確認のための通信手段は非常に重要であったといいます。このような取り組みは有効であることが再認識できた反面、まだまだ認知度が低く、その使い方を含めて周知を努め、いざというときに活用できるようにしなければならないと感じました。

私自身、防災関係の業務でコンサルタントをしたこともあり、災害時における通信手段、とりわけ市民にとって安否確認は非常に重要で、精神面に与える影響も多いと認識しています。最近では企業が独自で安否確認を実施していますが、システムを用いているため通信手段が必要となります。そのために更なる00000JAPANの周知は必須課題かと思います。

いざというときに活用されるためには訓練が重要です。訓練参加による啓蒙を続け、災害時には避難所をはじめとして00000JAPANの開設も視野に入れた防災計画が策定され、市民及びボランティア活動をされる方々に対してよりサポートされていくことを期待します。

えいたそは本当に明るくて、人を前向きにしてくれるパワーがある人だし、パワーをもらいました。00000JAPANが発動するときは災害などネガティブなときに発動しますが、そのように前向きになれるWi-Fi、といったイメージが持ってくれたらなと思いました。えいたそが美瑛に行った1か月後に美瑛に行きましたが、いつ行っても本当にいいところです。

お花畑に行ったら明るくなれましたよ。

□えいたそインタビューはこちら

親子の会話を引き出し、進めるWi-Fi

りさちーの回では、この提携をきっかけに親子の話すきっかけになればとの想いをいただきました。

今日では、自宅におけるWi-Fiの整備は当たり前になっていますが、アクセスポイントの整備や接続に関してはまだまだ難しい面があるようです。
とはいえ、SNSの普及によってWi-Fiに慣れ親しんだ若い世代が、自宅のWi-Fiを整備することをきっかけに親子の会話の一助になるかと思います。

私も、親に「Wi-Fiを置きたいんだけど」と相談され、整備に向けて会話が進んだ経験があります。話すことすら嫌だという方もいらっしゃるかもしれませんが、100%感謝されます。最近ではスマホアプリでWi-Fiのチャネルが他のユーザーと重なっていないかチェックできるものもあります。もし重なっていれば、「Wi-Fiの電波が被っているから、ここネット遅いよ」といった感じに会話を始めてみるものいかがでしょうか。

りさちーは、気遣いをいただける方です。だからこそこういった優しい、みんな幸せになってほしいといった天使のような気遣いをされるのかと思います。
キュレーションも些細な変化に気づかなければ、できないことだと思いますし、さすがリーダーです。

□りさちーインタビューはこちら

本当にWi-Fiの伝道師だったでんぱ組.inc

普通は、急にWi-Fiについてお話を伺いたいといわれても、すぐには思い浮かばないと思います。しかし、彼女たちのWi-Fiに対するLOVEな気持ちは私たちの想像を超えていました。

「歌詞に“Wi-Fi圏外“」「今回の提携をきっかけに親子の話すきっかけになれば」「家のWi-Fi電波が入ってきたら家に帰ってきたと実感する」「現代版同じ釜の飯を食う」「Wi-Fiは日傘みたいなもの」といった発言や、提携発表会では、即興でWi-Fiの歌を歌ってくれたり、皆でWi-Fiのマークを作ったりと、これからがそれを物語ります。

業界にいては気づかない、気づきたくない面について教えてくださった、非常に有意義な機会でした。
この提携は“でんぱ組.inc”だから成立したのだと思います。名前に“でんぱ”が入っていただけだからではなく。

その強い思いが、今回の提携を引き寄せて、突如Wi-Bizの前に現れて、
あの歌のように。

FBから始まったはなし。
私はしがないサラリーマンだ。名前はまぁ霧流斎とでもしておこう。

今回の提携は、点と点がひとつの線になり、実現したものでした。

ここからは、少し私、中島霧流斎のお話をさせていただきます。
年末、同じようなループの毎日にうんざりしており、なにか探しに行きたかったのかもしれません。まさに世紀末。気づいたら、一枚のチケットを買っていました。

 

そして、1月20日、私は武道館にいました。その帰り道、その感動を今回のキーワードである「電波良好Wi-Fi完備!」を入れてFBに投稿をします。

感動の余韻を思い浮かべていると、一人の知り合いからメッセンジャーで話しかけられました。その人はWi-Bizの会議に出席しているらしく、Wi-Bizとでんぱ組.incが提携したいと。

Wi-Bizの会議の場で私のFB投稿をネタとして、あのキーワード「電波良好 Wi-Fi完備!」を出したところ、普段盛り上がらない会議が、そのときだけは大いに盛り上がり、トントン拍子に提携の流れとなったようです。

最初は、武道館でしばらくライブはお休みすることを発表していたので、提携発表会が実現すれば6人揃う姿をファンの方に久々にお見せできる。そして、その一助となったのであればこんなありがたい話しはないと思っていましたが、インタビュー企画の話が持ち上がり、ありがたいことにインタビューアーをさせていただくこととなりました。
Wi-Bizとでんぱ組.inc両方をもっと世間に知ってもらいたいと願っており、その役目が自分に務まるのか不安でしたが、熱い青春の挑戦をすべく、私は扉を開きました。

Dear☆Stageへようこそ

遠まわしに聞いた話では、今回の提携をきっかけにメンバーの個別イベントや、ディアステージのイベントに足を運んでくれた方もいるようです。
また、でんぱ組.incファンの方々は、先般開始したWi-Biz公式Twitterとのやりとりも含めてWi-Fiについて少しずつ興味を持っていただけています。
そういった話を聞いたり、目の当たりにすることによって、生きてきたことの意味はあり、少しだけ自分を褒めていいかな?と思ったりします(笑)。

私がいまここにいるのはでんぱ組.incのおかげです。大袈裟ではありません。
引き続きつらいこともありますが、「次は絶対降参はしないで」を合言葉があります。
新生でんぱ組.incとなり、感謝を胸に皆さんと一緒に(もっと)応援していきたいと思います。もちろん、Wi-Bizも盛り上げていければと思います。
改めて感謝を申し上げます。


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