技術情報
想像を超えたVRの進化、その魅力!Ⅱ
技術・調査委員会 松村直哉
Wi-Bizメンバーの某氏からVR対応のゲームについて大変興味深い話を聞きました。
最近はVRに対応したゲームが多数でてきており、HMDを装着してゲームの世界に入ると、寝食を忘れてゲームに熱中してしまうようです。気が付くと10時間も経過していたこともあるとのことでした。
そこで、いつものようにGoogle先生に聞きながらその実態について調査してみました。
どのようなゲームがあるかと調べてみたところ、「週刊Stream VRニュース(5月26日~6月1日)」に多数掲載されていました。
https://www.dospara.co.jp/express/vr/832303
このページに掲載されているそれぞれのゲームのリンクを見るだけでもとっても面白そうです。少し前にはやった「セカンドライフ」のような世界にHMDで入ったような感覚になるようです。
それぞれのゲームでHTC Vive対応、Oculus Rift対応、Windows Mixed Realityと3つのゲーム機があるようです。
その中の一つでHTC Viveについて少し掘り下げて調査してみました。
将来は802.11adを採用か
HTC Viveを使うためには
① PC:
GPUボードを搭載したハイスペックなPC。自動運転でも最近話題の多いNVIDIAは存在感ありです。
② ヘッドマウントディプレイ(HMD):
HDMI、USB、電源ケーブルの3系統でリンクボックスを経由してPCと接続されます。3月号のメルマガで紹介したVRのアトラクションはスマホを利用していましたが、こちらは専用機のようです。
③ コントローラー:
両手でもって銃器などを疑似します。
④ ベースステーション:
二つのベースステーションンを部屋の両端に取り付けることでモーションセンシングを行います。赤外線でHMDとコントローラの動きをセンシングしているようです。
これら①~④をつないだわかりやすい利用シーンがHTCのサポートのページにある資料に掲載されていました。
https://www.htc.com/managed-assets/shared/desktop/vive/Vive_PRE_User_Guide.pdf
部屋の両端に取り付けられている箱がベースステーションです。
以前、ご紹介したVRではVICON社のモーションキャプチャー技術を使っていましたが、HTC Viveはゲーム機としてすべてそろっていることになります。自室にモーションセンサーを取り付けてゲームを楽しめるとは本当に驚かされます。
ハイスペックなGPUを搭載したPCと専用のHMDを利用することで、ほぼ遅延がゼロとなり疑似空間であることを忘れてしまうそうです(Wi-Biz某氏談)。
現在のマシンでは残念ながらHDMI、USB、電源ケーブルをHMDに接続して利用する構成となっていますが、近い将来、高速伝送を可能とする802.11adが採用され、完全にモバイル化することでよりアクティブなゲームを楽しむことができるようになると思います。
■Wi-Biz通信(メールマガジン)の登録はこちら