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Wi-Biz報告
台風21号および北海道胆振東部地震における公衆無線LANサービスの無料開放について

無線LANビジネス推進連絡会 企画・運用委員会
事務局

はじめに、このたびの台風21号および北海道胆振東部地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)では、大規模災害発生時に、公衆無線LANサービスの提供事業者によって提供中のサービスを無料開放することが、被災地における通信手段の確保として非常に有用であることから、その普及・拡大に取り組んでいます。

9月4日午後12時頃に徳島県南部に上陸し西日本地域を中心に甚大な被害をもたらした台風21号および、9月6日午前3時7分に北海道胆振地方中東部を震源としたマグネチュード6.7、震度7の北海道胆振東部地震において、Wi-Biz会員企業が被災地で公衆無線LANサービスを無料開放しました。
その取り組みについて報告します。

広範な被災地へ開放を実施

今回の災害においては、会員企業である5社が、提供している公衆無線LANサービスの無料開放や、避難所等へ仮設アクセスポイントを設置し無料開放を行っています。

台風21号による災害に対する無料開放状況

会員企業 開始時期 対応内容
NTTドコモ 9月5日 ・大阪府、和歌山県、岐阜県、三重県全域でドコモWi-Fiを00000JAPANにて無料開放
ソフトバンク 9月5日 ・大阪府、和歌山県、岐阜県全域でソフトバンクWi-Fiスポットを00000JAPANにて無料開放
KDDI
ワイヤ・アンド・ワイヤレス
9月5日 ・大阪府、和歌山県、岐阜県全域でau Wi-Fi SPOTを00000JAPANにて無料開放
NTTブロードバンドプラットフォーム 9月5日 ・「Osaka Free Wi-Fi」を固有のフリーSSIDにて無料開放

 

北海道胆振東部地震による災害に対する無料開放状況

会員企業 開始時期 対応内容
NTTドコモ 9月7日 ・北海道全域でドコモWi-Fiを00000JAPANにて無料開放
ソフトバンク 9月6日 ・北海道全域でソフトバンクWi-Fiスポットを00000JAPANにて無料開放
KDDI
ワイヤ・アンド・ワイヤレス
9月7日 ・北海道全域でau Wi-Fi SPOTを00000JAPANにて無料開放
・北海道内16避難所に仮設APを設置し00000JAPANにて無料開放(9月12日10時現在)
NTT東日本 9月6日 ・北海道全域で、光ステーションを固有のフリーSSIDにて無料開放
NTTブロードバンドプラットフォーム 9月6日 ・Sapporo City Wi-Fi等5エリアで固有のフリーSSIDにて無料開放

今回の災害においても、「大規模災害発生時における公衆無線LANサービスの無料開放に関するガイドライン」に規定されている72時間以内に、各社とも公衆無線LANサービスの無料開放を開始しています。

特に北海道胆振東部地震による災害では、全道で広範囲に渡り停電が発生したため、複電した地域より順次開放を行い、可能な限り早期での通信手段の提供に取り組みました。

また、Wi-Bizは、各社から報告された情報を逐次Wi-Bizのホームページへ掲載し、各社の開放状況を一元的に情報提供すると同時に、Twitterの公式アカウントで情報提供することで、被災者の方や各メディアへ広く周知を図っています。

被災地での復旧作業は、本記事掲載時点(2018年9月18日)でも続いており、各社とも被災地における通信環境の提供に向け、無料開放の取り組みを続けています。

今月の運営会報告でも記載していますが、当連絡会では大規模災害発生時における公衆無線LANサービスの無料開放の普及に向け、各種取り組みを実施し、提供事業者の拡大や利用者への周知・啓蒙に取り組んで参ります。


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