[トップインタビュー]
日本電業工作 代表取締役社長 瀬川 純 様
第二次モバイル/ワイヤレス革命が始まっている!
無線の新領域を開くワイヤレスソリューション企業に
日本電業工作はアンテナメーカーとして発足して創業72年、携帯電話を主体とする第一次モバイル/ワイヤレス革命のまさに中心でそれを経験し市場を引っ張ってきた。人からモノへの第二次モバイル/ワイヤレス革命が始まった今日、「電波の未来を切り拓く」の企業理念の下、様々な取り組みを積極的に進めている。携帯電話と無線LANを両軸にしながら、「電波の新しい価値を創造するワイヤレスソリューション企業」として新分野に挑戦する瀬川社長に新たな取り組みを尋ねた。
「電波の未来を切り拓く」の企業理念で
――今、企業はもちろん自治体などあらゆるところで「デジタルトランスフォーメーション」が問われ、根本的な変革が問われるようになっています。
瀬川 デジタルトランスフォーメーションは幅が広いかと思いますが、我社はモバイル・ワイヤレスが中心なので、そこからデジタルトランスフォーメーションが実現していく新たな社会の展望を考えています。それを一つの大きなプラットフォームと考えると、まず、リアルなものとの接点となるロボットだとかドローンだとか含めて、いわゆるIoTが重要になります。監視カメラもその1つです。それから、端末を持つ人間もその1つでしょう。そういうリアルな世界と、それを処理するサイバーの世界とのつなぎが必ずあるわけで、そこで情報収集したり、あるいは逆に何らかのフィードバックでアクションを行ったりという、そういう役割を担う部分が必要です。
つまり、リアルな世界からのデータを集め、蓄積し、それを処理してAIで判断、創造する。そのリアルとサイバーの世界の接点のところは、どうしてもモバイルあるいはワイヤレスが不可欠なところです。従って、デジタルトランスフォーメーションの発展と共に、モバイル・ワイヤレスの重要性がますます高まっていると考えています。
――IoTは膨大な数のモノをプラットフォームにつなぐわけですから、固定回線ということはありえず、ことごとくモバイル/ワイヤレスによるということになりますね。その意味では、モバイル/ワイヤレスに求められるものが、これまでとはステージが変わってきていますね。
瀬川 まさに、そういうことです。私は四十数年、会社人生をやっていますけれど、ずっとワイヤレスに関わっています。最初のころは無線というものは通信事業者の、それも一部の人たちの分野でした。あと放送の分野だとか、一般の人にとっては、せいぜいアマチュア無線、非常に特殊な世界だったわけですね。それが携帯電話とか無線LANとかが出てきたところで、一気に市民権を得たというか局面が変わりました。この辺が第一次のモバイル・ワイヤレス革命みたいなところでしょう。
――一般の人がモバイル/ワイヤレスを生活のなかで当たり前のように使うようになったわけですね。
瀬川 無線を一般の人が普通に使えるようになって、それが当たり前になった。時代は変わりました。ただ、それはあくまでも人ですよね。ところが、今、起ころうとしていることは、ロボットとか、ドローンとか、車とか橋とかトンネルとかIoTになってくると、まったく様相が変わってきます。リアルな世界との接点といっても、性能も人より格段に高度になったり、数だって桁が違ってくるわけですね。そういう意味では、第二次のモバイル・ワイヤレスの革命が起こる、ちょうどその時期に差し掛かっているのではないかと思っています。
――人からモノへの第二フェーズですね。
瀬川 そうです。その時にこの変革が上手く行くかどうかは、如何に上手く電波を使うかではないかと思うのです。電波は不思議な資源で、使っても別に擦り切れていくわけでもないし、枯渇するわけでもないし、世界中どこかに偏在しているわけでもなくて、あまねく存在しますね。他方で、使いやすい周波数というのは限られて有限でもあるわけです。そうすると、みんなで有効に使うために秩序は必ず必要です。電波の世界は秩序が要るのです。
一方でデジタルトランスフォーメーションというのは、みんなが規制など関係なく自由に柔軟にいろいろアイデアを出してトライして、その中からある方向性が徐々にできていくことが必要だと思います。
一見すると相反するような、この2つがうまく調和することで飛躍的に発展することが可能なのかなと思っています。そこが、モバイル・ワイヤレス市場をデジタルトランスフォーメーションとの関係で見たときに、他の分野とは違う側面があるのではないかと思っています。
――御社は無線技術の専門会社として市場を作ってこられたわけですね。
瀬川 戦前は国際無線通信という官の会社があり、戦後分割される折、当時の技術者何人かで製造メーカーとして発足しました。創業72年になります。
通信事業者向けのアンテナをはじめとするインフラ機器が事業の軸になります。ここ数十年で見ると、一番牽引していたのが移動通信です。ポケットベルから始まって、自動車電話、携帯電話、その第2世代・第3世代、LTEそして、今度は5G。基地局側のアンテナとその下のフィルタを納めるメーカーとして事業を展開しています。
総務省さんが新しい周波数を割り当て、また容量が増えるので大ゾーンから小ゾーンになっていくということで、いろいろなタイプのアンテナを納めさせていただいています。そして、携帯電話に続いて無線LANが大きな流れになってきたので、そちらもやっていこうということで、今の事業構造ができています。
まさに企業理念である「電波の未来を切り拓く」ということを進めてきました。
長距離無線LANで技術もソリューションも飛躍
――携帯電話用基地局アンテナが通信事業者向け分野の中心で、無線LANが一般企業向け分野ということですね。最近は長距離無線LANなどの分野でも実績を伸ばしていますね。
瀬川 そうですね。その2つが大きな会社としての方向性です。長距離無線LANとおっしゃっていただきましたけれども、ワイヤレスを活用する分野で、お客様のいろいろな課題をワイヤレスのソリューションで解決してくということに注力しています。
活用するワイヤレスソリューションとしては、もちろんキャリアさんのワイヤレスのサービスも1つではあるのですけれど、無線LANが非常に大きな強みになってきているということですね。それ以外も900MHz帯などを使ったワイヤレスもありますけれど、やっぱり無線LANは大きなテーマになっています。
――長距離無線LANはどういう取り組みですか。
瀬川 弊社はもともとアンテナメーカーなので、高性能アンテナを組み合わせると、無線LANでも30キロ飛ぶので長距離伝送できます。そうすると通信インフラがまだ整備されていないエリアだとか、あるいは途絶したとか、そのようなところで非常に低コストで伝送できます。ですから、無線LANの一般の用途とは一線を画しているというか、違う領域で弊社の存在意義みたいなものを見出していこうとしているのです。
長距離無線LANをやろうとすると、不便なところに電源を引かなければいけない、でも電源が引けないということで、自立電源化も必要になってきます。そこで、まず消費電力が大き過ぎるので、低消費電力化を図る。無線LANのアクセスポイント自体の低消費電力化を図って、太陽光による自立電源で長距離まで電波で飛ばせるようにする。
また、2.4GHz帯と4.9GHz帯のデュアルの無線機にして、4.9GHzをバックホールに使い、2.4GHzをアクセスにするという使い方をすると、電源ケーブルも光ケーブルも来ていないところでも、弊社のそれを持っていけば、そこはWi-Fiエリアになるし、あるいは、そこから映像でも数十キロを伝送できます、そういうものができて、これは最初のヒット商品となりました。
――地方の自治体とか、防災などにニーズがあったのですね。
瀬川 そうですね。山奥の状況を役場で把握するとか、土砂崩れ、河川氾濫などの被災地域で多く活用していただきました。さらに発展して、大容量化したりビームフォーミングで広域化できるようにしたり、あとは同時接続数を増やしましょうとか、最近は高速ローミングできるものとか、メニューを増やしていっています。特徴は、いろいろなアンテナと組み合わせることで、さらに長距離伝送ができたりとか、いろいろな活用ができるということなのです。
おかげさまで、この領域で一定の評価をいただき、ステータスを得ることができました。
具体的な適用領域で言いますと、例えば高速道路の工事は山奥で何年も掛かります。まだ電源も来ていませんし、携帯のエリアになっていないところもあります。また、メガソーラーも当然ながら辺鄙なところに設置されています。それを監視し保守メンテするのは、意外にお金が掛かるらしいのです。それで、監視カメラが必要になりますが、光ケーブルなんて山奥ではありませんから、弊社の無線LANで中継することもよくあります。話を聞きますと、カラスが何か持ってきて太陽光パネルを割って遊んでいるとか、何か出力が落ちた原因が分からないとか。それで本当に人が現地に行く必要があるのか、行かなくてよいのか見たいということが多いようですね。
電力会社さんが山奥で送電鉄塔の工事を行う際、鉄塔間がすごく離れていて、連絡を取りながら工事をやるのですけれど、その通信手段がないというので長距離無線LANを利用されています。
――そういうところは、当然、携帯電話はありませんね。
瀬川 今までは、山の中にメタル線を張って、音声通信をしていたそうです。しかし、無線LANですと、もちろん音声もできますし、画像もデータも送れるようになりますからね。
あとはトンネル工事ですね。果たしてトンネルの中を無線はどの位通るだろうかという疑問がありました。弊社は技術的にクリアできましたが、意外に難しいのです。ここでは、トンネルの最先端の現場の映像だとかデータとかをすぐ把握し、次の工程はどうするか早く決めることができます。センターからの指示もできます。あとは何かが起こったときに見なければいけないということがあって、ここのニーズは強いです。
安全管理と工事の情報伝送、働き方改革の領域まで効果が出ています。工事現場で働いている方も皆さんスマートフォンを持っているので、携帯エリアではないところですと、「Wi-Fiぐらい使えないと、そんなところで何カ月も働いていられないよ」みたいなこともありますからね。
――今や、モバイル/ワイヤレスは日常生活まで浸透していますからね。そういう観点も必要ですね。
瀬川 観光地のところでは、国立公園は電柱などは建てられないので、そういう意味ではWi-Fiステーションをつくるときに長距離無線LANは有効になります。
あとは災害時ですね。今、豪雨も多く、河川の氾濫などへの対策が急務です。氾濫や土砂崩れが起きて、復旧作業をやるまでに、急遽、監視カメラを付けたいというニーズがあって、そういう時に、このシステムを持っていけばよいわけです。
弊社の特徴は、条件が難しいところにも適用するので、弊社のエンジニアが行って、お客様と一緒にテストをやって、然るべきスループットが出ますよと、それでこの距離は大丈夫ですねということを逐一、判断して進めます。当初は弊社自身もトライしながら対応したのですが、そうやって積み重ねたノウハウが弊社としての強みになっていると思っています。
無線LANと言いながら、結局ほとんど屋外の事例でしたが、最近は特殊なごみ焼却場とか、屋内でも特殊なところとか、いろいろご要望もいただいています。無線LANに使えるバンドを様々な場所で如何に有効に使っていくかというのが原点です。
――すると、出来合いの製品を売って歩くというより、どうやったらお客様の困りごとを解決できるか、技術者とお客様との協同で進めていくわけですね。
瀬川 そこの工夫があるので、アンテナを作っている製造メーカーとしてのところだけではない、ノウハウも持っているということが特徴になっていると思います。
先ほどの監視カメラもそうですが、今はとにかくセキュリティのニーズはものすごいじゃないですか。どこでもセキュリティはやっぱり重要、ところがそんなにお金を掛けられないところがあったりしますね。そうすると、簡便なセキュリティのニーズもあって、弊社の「おくだけカメラ」は評価を得ています。
先ほどの災害時にも、使いたいというニーズもあります。弊社の中で「ワイヤレスセキュリティシステム」を1つの商品群にしてやっていきたいと考えています。
最近出したもので「みまもライト」という、これは懐中電灯みたいな形なのですけれど、もちろん懐中電灯にもなるのですが、カメラが付いていて、警備員や監視員の方が持って映像を映すことができるのです。それをWi-FiやLTEでセンターへ送ることができるのです。
センター側で警備員の方が、どこをどう見ているか、どうなっているかということがすぐ分かる。プラントの監視とかでも、GPSが付いていますので、その人が今どこのポイントで歩いているかもきちんと分かる。そうすると警備は安全の問題ですし、何か起こったときにも、その状況を映すと、センター側で状況が分かり、すぐ対応もできるというようなことですね。赤外線カメラもありますので、夜間でも見えます。
――それは現場に即したアイデア商品ですね。
瀬川 ワイヤレスの良さを生かしながらセキュリティの分野でお客様の満足が得られるものができるのではないかと期待しています。こういうものをスタートにして、いくつかの製品を更に仕込んでいるところです。
今、申し上げたものは、先ほどの2つの柱の後のほうですけど、前のほうで一番売上が大きいものはやはり5Gに向けてのアンテナのところですから、そこはドコモさんKDDIさん他キャリアさん向けにしっかりやっていきます。
弊社は、今まではアンテナとかフィルタの、いわゆるパッシブな製品だけをやっていたのですけれど、それに無線機も含めたアクティブな製品も含めて提供し始めていまして、今、5G関係の開発者は多忙を極めており、次々といろいろな製品を開発し納めさせていただいているところです。
その中で、今、アンテナを技術として突き詰める仕事を進めています。
透明アンテナ、フレキシブルアンテナへの挑戦
――コアのアンテナ事業での取り組みですね。
瀬川 これから5Gも始まりますし、屋外も屋内もいろいろなアンテナが出てきます。世の中がアンテナだらけになるのです。そうすると今、無電柱化ということで「電柱をなくしましょう」と言われていますが、いずれアンテナの景観問題といいますか、屋外だと景観問題、屋内はインテリアデザンの問題に取り組まなくてはなりません。
そこで、環境に融合する「環境融合型アンテナ」というものを1つの開発テーマにしています。例えば、その1つが透明アンテナです。これは本当に透明ですから、天井に屋内システムのアンテナが付いていても、あるかないかがよく分からないというレベルになります。素材が透明だから分からないのです。
――ガラスアンテナではないのですね。
瀬川 弊社の場合は透明な導電性フィルムを使って、それをアンテナにしているのです。それだけだと強度的にもたない場合があるので、透明のアクリル板で挟んでいます。そのようにすると見えないということになります。2年前ぐらいに商品化し好評を得ています。
受信アンテナではいろいろなものが既にあります。しかし、携帯電話の基地局アンテナとしては送信もしなければいけない。そこが、簡単ではなくて、パワーを出すというのは技術が必要です。今は、LTE等のキャリアのアンテナだけではなくて、Wi-Fiだとか他のプライベート系のアンテナもそこに一緒に実装してしまえば、アンテナの数自体も減るわけです。先日、発表したところです。これからビル内ではアンテナは1つの不可欠なファシリティというか設備として位置づけられ、そうするといろいろな用途に共用のものが求められる時代になっていくものと思っています。そこに使えるようなものを出していきたいと思っています。
まず、オフィス用でやって、次は大きいパワーが必要な屋外用もできないかとお客様に言われて取り組んでいます。屋外用のものも技術的にはできて、これからどうやってキャリアさんに使っていただくかなというところにきています。
――透明アンテナはほぼ実用レベルに来ているのですね。
瀬川 環境融合型の中で、もう一つ、アンテナをぺらぺらなフィルム等でラッピングしてしまうという方向があります。アンテナも薄くしてしまってフィルムでラッピングすると、これは非常にフレキシブルなアンテナになるのですね。そうしますと例えば電柱などに取り付ける場合も、今までのがちっとしたものですと、必ず電柱に金具を付けて取り付けなければいけない。ところが、これを使うと電柱に巻き付けるだけで済みます。それからフィルムですから壁に張ってしまって、図柄を壁の図柄と合わせる、こうするとアンテナが本当にどこにあるかが分からないようにできます。
環境融合型なので、アンテナを設置する場所の選択肢、自由度が格段に上がっていくでしょう。実際に、いろいろご要望があって、アンテナだけではなくてチップまでその中でラッピングできないかとも。BLEのチップだとか、Wi-Fiのチップだとか、そういうものまで含めてラッピングしてしまうということで、今、BLEのチップとアンテナと一緒にラッピングしたものを、しかも、踏んでも大丈夫なようにして床に設置するように取り組んでいます。
――これはどうメリットがあるのですか。
瀬川 弊社はアンテナメーカーなので、ビーコンの指向性を鋭くする技術を持っており、ビーコンによる位置情報、空間情報の分解能として数十センチまでできるように指向性をできます。例えば地下街で今、実験しているのですけれど地下街に張って、位置情報が分かり、お店などの情報発信をきめ細かく行うことができます。また人の動線を掴むこと、言い換えれば空間情報の収集もでき、その情報を様々なことに有効に活用することが検討されています。
あとはエンターテイメント関連で会場にいらっしゃるお客様が持っておられるペンライト、あのペンライトとアンテナを埋め込んだ床をBluetoothで連動させると、会場の皆さんのペンライトの色を音楽に合わせて様々に変え、アートとして演出することができます。弊社が提供するハードと様々な分野の方々とコラボして、いろいろな使い方ができるのです。さらに、処理する側も今はAIが進んでいるので、電波の伝搬は人の動きで時々刻々変化するので把握が難しいのですが、AIで処理することによりいろいろなことが可能になりつつあります。これからはAIと一緒にコラボしてやっていくということもできるようになります。
このような広がり、パートナリングを見てみると、それだけいろいろなところにワイヤレスを使おうという空気が広がっているんだなということを実感しています。ワイヤレスで未来を拓くということが実感できるようになります。
電波の世界の秩序と自由をバランスよく進める
――それが冒頭言われた、「ヒトからモノへ」という第2フェーズの中身ですね。最後に、無線LANビジネス推進連絡会への役割と期待について、お願いします。
瀬川 今、ちょうど5Gも出てきますし、それからローカル5Gとかという話もありますけれども、そういう時代だからこそ、今後のWi-Fiの在り方、特徴を生かした在り方、あるいはそれを支える技術面で、イニシアティブを取って欲しいと思います。
例えば、「ワイヤレスをセキュリティで使う。じゃあ、Wi-Fiでどこまで使えますか」という見方があります。
どの程度のセキュリティレベルを求めますか、あるいは、どのぐらいコストを掛けますか、どれだけ即応性があるものを求めますかという、そういうことを考えると、きっとWi-Fiを使う領域は、この領域では適しているよね、というものがあると思います。そのようなところで、ある種のコンセンサスを形造ることについてのイニシアティブをとっていただけるといいですね。
「電波の世界はいずれにしても秩序が必要で、自由な使い方をしたいというビジネス上の要求との調和だ」と申し上げましたけれど、ライセンスバンドについては、これは総務省さんがきちんとライセンスで管理されるので良いのですが、無線LANのところはアンライセンスだからこそ、みんな使い勝手が良いのですが、みんなが無秩序に使うと、結局みんながうまく使えなくなって有効に使われないことになってしまいます。そういう特徴のあるバンドだと思います。
そのときに総務省さんという規制当局と、実際に使う人との間のコーディネートというのでしょうか、柔らかい秩序作り、そのようなことは求められると思っています。無線LANビジネス推進連絡会には、その辺のところを担っていただく期待は大きいのではないかと思います。
そこをコーディネートしないと、アンライセンスバンドとして、みんなが気持ち良く使える、というメリットが弱まってきます。その秩序作りみたいなところは重要になってくるので、無線LANビジネス推進連絡会には、その点辺を期待したいと思います。
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