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事例紹介:愛知県
「推進協議会」を発足し訪日外国人向けにWi-Fi環境整備を促進

渉外・広報委員会 江副浩

 

愛知県では、訪日外国人へのアンケートの結果、「無料Wi-Fiを充実してほしい」という結果が1位であったため、外国人観光客の受け入れ環境整備の一環としてWi-Fiの整備を進めていくことになりました。

そして、この際、観光施策や防災対策などに向けたWi-Fi情報の共有化等を目的に平成27年7月に「あいち無料公衆無線LAN推進協議会」が発足しました。
 参加者は愛知県、県内市町村、交通事業者、通信議場者、宿泊施設団体、観光団体などで、官民一体となってWi-Fi環境の整備促進のための取り組みを開始しました。

 

愛知県(あいちけん)の基礎情報について

 

人口:7,551,840人

世帯数:3,257,903世帯

高齢化率:24.3%

財政力指数:0.92(平成29年度)

Wi-Fi利用拠点数:15

アクセスポイント数:20

整備開始:平成28年

域内指定緊急避難場所数:1974

域内指定避難所数:765

 

Wi-Fi環境整備実施の経緯について

 

愛知県では平成26年から平成27年にかけて訪日外国人客数が大幅に増加した現状を受け、当時の大村秀章知事が「あいち観光元年」を宣言し、愛知県に多くの観光客を呼び込むためのプロジェクトが始動いたしました。

そうした中、観光庁の調査によると、訪日外国人観光客の日本滞在中にあると便利な情報の第1位が「無料Wi-Fi」であったため、外国人観光客の受け入れ環境整備の一つとして、県としてWi-Fiの整備が進められていくこととなりました。

上記背景のもと、観光施策や防災対策等に向けたWi-Fi情報の共有化等を目的に、平成27年7月に「あいち無料公衆無線LAN推進協議会」が設立され、官民一体で県内のWi-Fi整備の促進に向けた検討が進められました。

愛知県によるWi-Fi整備に当たっては、平成28年度「観光・防災Wi-Fiステーション整備事業」が活用され、県内の県有施設5箇所においてWi-Fi整備が開始されました。

 

 

 

Wi-Fi環境整備の内容

 Wi-Fi「SSID:Aichi_Free_Wi-Fi」は現在県内の県有施設19箇所において整備されています。19箇所のうち、県の情報政策課が整備した施設は15箇所、20アクセスポイントとなっています。(うち9箇所が防災拠点)。

 

サービス内容

「SSID:Aichi_Free_Wi-Fi」は平時では愛知県観光情報サイト「AichiNow」に接続され、愛知県のイベント、観光、グルメ情報等を取得することが出来ます。利用時の認証は、SNS登録方式、Eメール登録方式を採用しており、1回当たりの接続時間制限は30分、利用回数の制限はありません。

また、災害発生時は認証を必要とせず気象庁のホームページに接続される仕様となっています。

 

整備費用について

愛知県での各整備年度におけるWi-Fiの整備・運用費用は以下の通りです。

 

年度:平成28年度
整備費用:5,594,400円
設置個所:5施設(8AP)
備考:「平成28年度観光・防災Wi-Fiステーション整備事業」補助金を活用(2,797,000円)

 

年度:平成29年度
整備費用:8,999,640円
設置個所:10施設(12AP)

 

運用費用について

愛知県での各年度における運用費用は以下の通りです。

 

年度:平成28年度

運用費用:108,000円

対象箇所:5施設(8AP)

備考:平成29年2月1日~3月31日

 

年度:平成29年度

運用費用:691,200円

対象箇所:14施設(19AP)

備考:平成29年4月1日~平成30年3月31日

 

年度:平成30年度

運用費用:1,213,920円

対象箇所:14施設(19AP)

備考:平成30年4月1日~平成31年3月31日

 

Wi-Fi環境整備効果

愛知県情報政策課が整備した県有施設15施設の利用件数を以下に示します。全体的にアクセス件数は増加傾向にあります。

 

 

 

参照先:
総務省「地方公共団体におけるWi-Fi整備・利活用事例集」http://www.soumu.go.jp/main_content/000618328.pdf


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