イベント報告
「総務省自治体向けセミナー」を振り返って
渉外・広報委員長 江副 浩
総務省主催の「今後の公衆無線LAN(Wi-Fi)の整備・利活用に向けた自治体向けセミナー」全4回の開催が終了致しました。
本セミナーは毎年総務省が自治体向けを中心にWi-Fiの補助整備事業に関する啓蒙活動の一環として実施しており、今回は大阪・愛媛・鹿児島・愛知で実施し、当連絡会が運営を行いました。初めての取り組みを振り返り、ご報告致します。
Wi-Fiの自治体導入に向けた講演と展示
本セミナーにおける、主な講演は下記の通りとなります。
・総務省から補助事業に関しての説明
・当連絡会の井上祥平氏(株式会社フルノシステムズ)からWi-Fi基礎講座(導入編)
・当連絡会の会長北条博史氏より統一SSID 00000JAPANに関しての説明および5Gについて
・戸田市の大山水帆氏から導入事例として戸田市の導入事例に関して
また、2019年12月16日大阪でのセミナーには特別講演としてモーリー・ロバートソン氏に講演頂きました。
一部講演に関してはYouTubeでも動画を公開しておりますので、是非ご覧ください。
・「基幹インフラとなった無線LANの価値」モーリー・ロバートソン氏
https://youtu.be/PVEutseZQUI 2020年3月31日までの限定公開
・「無線LAN基礎講座「構築編」井上祥平氏
・「00000JAPAN災害用統一SSIDとは」北條博史氏
・「公衆無線LAN導入事例」大山水帆氏
また本セミナーでは、実際にどういったWi-Fiソリューションがあるのか、導入に関しての相談ごとや企業との交流の場を設けることで、よりWi-Fiへの理解を深めて頂き導入の後押しをするため、会場後方に技術展示を行いました。
下記企業様にご参加頂き、当連絡会もWi-Fi相談窓口を設置致しました。
・日本ヒューレット・パッカード株式会社
・シスコシステムズ合同会社
・富士通株式会社
・株式会社フルノシステムズ
・株式会社バッファロー
・株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス
大阪・愛媛・鹿児島・愛知4か所でのセミナー概要
●2019年12月16日 in 大阪
全4回にわたるセミナーの初回として大阪ツイン21MIDタワーにて開催致しました。
定員70名のところ、68名の方にご参加頂きました。
多くの企業が存在しアクセスの良い大阪での開催ということで、自治体営業担当者やソリューション担当の方など一般企業の方も多くご参加頂きました。
モーリー・ロバートソン氏の特別講演では、軽快に進むお話しの中でも、Wi-Fiの地方創生での活用および日本の教育現場の長所・短所を鋭く指摘され、Wi-Fiの活用の重要性をご説明頂きました。興味を引く話の中でも多くの問題点やWi-Fiの利活用のヒントが得られる講演となりました。
休憩時間に技術展示企業様へ3分程度のプレゼンを行っていただきましたところ、休憩時間だけでなく、講演終了後も多くの方に技術展示エリアに足を運んで頂きました。
一般企業様のご参加も多く、技術展示エリアでは自治体へのアピール方法などの情報交換なども活発的に行われておりました。
●2020年1月17日in愛媛
TKP松山市駅前カンファレンスセンターにて第2回を開催致しました。
定員50名のところ45名の方にご参加頂きました。
年明け早々の開催ということで当初、集客に対しては困難が予想されましたが最終的にはほぼ満席の状態となりました。地方開催でしたが周辺の自治体の方だけでなく徳島県や高知県といった他県からの参加者にもお越しいただくことができ、特に大山氏による戸田市導入事例に多くの関心を寄せられていました。
大阪セミナーより自治体担当者の方の割合も多く、技術展示エリアでも自治体担当者の方のWi-Fi導入においての相談や導入メリットなど多くの質問に出展企業様にご対応頂きました。
●2020年2月7日in鹿児島
TKPガーデンシティ鹿児島中央にて第3回目を開催致しました。
当日は雨模様でしたが定員50名のところ44名の方にご参加頂きました。鹿児島に関してはやはり熊本地震などの影響からか非常に関心が高く、事前申し込みの定員数がオーバーするほどの申し込みを頂きました。
愛媛同様、自治体関係者の方の割合が多く、特に当連絡会 北條会長による00000JAPANの講演に多くの注目を頂きました。また、00000JAPANへの関心と同時にWi-Fi導入について分かり易く講演を頂きました井上氏のWi-Fi基礎講座への関心も高く、鹿児島エリアにおいての災害対策、インバウンド対策においてのWi-Fi導入への意識の高さが見受けられました。
技術展示エリアにおいても00000JAPANの運用に対するご質問も多くよせられていました。
●2020年2月14日in愛知
最終回となる第4回をプライムセントラルタワーにて開催致しました。
定員70名のところ69名の方にご参加頂きました。
非常に多くの事前申し込みを頂き、開催の前週に急遽会場を大きくすることとなり、ほぼ満席となりました。
また今回のセミナーにおいては新型コロナウイルス対策も併せて実施致しました。
大阪セミナー同様、一般企業様のご参加も多く見受けられ、総務省のWi-Fi補助整備事業の動向に注目が集まりました。
会場の収容人数を多くしたことで技術展示エリアも広めに設けることができ、参加者の方々とゆっくりとお話しをしていただくことが出来ました。
地方でWi-Fiの利活用に高い関心 提案活動に生かす
第1回・2回は年末年始の多忙な時期での開催でしたが多くの方にご来場頂き、第3回・4回は新型コロナウイルスの影響もありましたが無事に全4回を予定通り開催することが出来ました。今回ご協力いただきました講演者の皆様、出展企業の皆様、会場のWi-Fi構築関係者様と多くの方々のご協力により、全会場ほぼ満席という形で終了することができ、参加者アンケートでも多くのご満足を頂くことが出来ました。
全4会場のうち大阪・名古屋においては自治体への提案方法やインバウンド対策、鹿児島・愛媛では自治体関係者の参加が多かったことにより、導入への悩みやWi-Fiの利活用についての課題など、地域ごとの課題を把握することが出来、今後の公衆無線LAN(Wi-Fi)の普及に役立つものと思います。
出展企業の皆様におかれましても様々な角度からアピールができ、様々な自治体担当者および自治体向け提案担当者との交流により、今後の自治体向け提案にも活かせる情報収集が出来たとのお声を頂戴することが出来ました。
当連絡会北條会長の講演では5Gについての話も行われ、5GとWi-Fiの住み分けや5Gの課題点などについて話がありました。5G時代においてもWi-Fiは自治体・教育・防災の現場で無くてはならないものであるという認識を改めて参加者にご理解頂けました。
技術展示に参加いただいた党連絡会会員企業からも好評を頂き、次回開催時には出展社数を増やしてほしいとの要望も頂きました。次回、当連絡会で運営を担当する際にはWi-BizならではのWi-Fiを活用したソリューション提案のコーナーを設けるなど、より多くのWi-Fi普及・利活用の提案ができる場を設けていきたいと思います。
■Wi-Biz通信(メールマガジン)の登録はこちら