イベント報告
「第7回Wi-Biz補助金勉強会」をオンラインで開催
渉外・広報委員 江副 浩
毎年数回開催している政府の補助金に関する勉強会ですが、今回で7回目となり、4月28日、オンラインによる開催となりました。
コロナ情勢のなかで、オンラインにしたことで、当連絡会の会員以外でも参加を可能としました。開催に当たり、スタッフも3密を防いで運営するというチャレンジも行いました。
これは、講演者、司会者、画面切り替えオペレータ、チャットによる不具合対応、質疑応答の情報の対応などすべてのスタッフの活動を自宅などから完全リモートで行ってしまうというものです。100名弱の方が接続するのでネットワークやデバイスの問題が多いのではないかと心配でしたが、実際にはほとんど大きなトラブルもなく運営を行うことができました。
今回の勉強会では総務省情報流通行政局地域通信振興課の課長補佐小林佳輔様をお招きして、「公衆無線LAN環境整備支援事業」を中心に地域課題解決型ローカル5Gの開発実証、その他地域通信振興課の施策としてLアラートについてもご講演をいただきました。
公衆無線LAN環境整備支援事業については以前から取り組みが続けられており平成30年度12月時点で以下の方は報告が発表されています。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000198.html
これは昨年度までの事業でしたが令和元年度の行政事業レビューにより「災害対応の観点から非常に重量な事業であり、進めるべき事業」とされ、本年度も継続実施されています。防災用のWi-Fi設備の普及には自治体ごとに開きがあり、普及の進まない自治体の現状分析を行って今後の対策を講ずることや、合理的なアウトカム設定を行うことになったそうです。すでに補助金の申請は終了していますが、7月頃に再募集の可能性もあるとのことでした。
今回の補助金については以下に資料が掲載されていますのでご参照ください。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/kyouzinkasinsei.html
また地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証については、すでに利用可能となったローカル5Gの特徴である超高速、超低遅延、多数同時接続といった特徴を活かし、地域における課題を解決する開発実証を行うというものです。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000423.html
それ以外の取り組みとして以下の様な事業について紹介がありました。
・令和2年度地域IoT実装・共同利用推進事業
・地域におけるIoT・AI実装の横展開の取組
・令和2年度自治体AI共同事業開発推進事業
・地域情報化アドバイザー派遣制度
・データ利用型スマートシティ推進事業
・Lアラート
そして今回の講演で紹介いただいた非常に便利情報があります。政府の事業を調べようと思った際に情報が多すぎて探すのに苦労することも多いと思いますが、以下の方法で調べると便利だそうです。
・行政事業レビューデータベース
以下のページからエクセルファイルをダウンロードして確認できるというものです。
https://www.gyoukaku.go.jp/review/database/
国が行っている5000程度の事業のすべてを一覧化して確認することができます。
さらにこれらの情報を検索する専門サイトJUDGIT!も開設されています。
非常に便利ですが以下の3つは留意事項だそうです。
① 予算事業のみなので、
制度や法については、確認できない。
② 概算要求に反映させる取組なので、12月の
予算政府案決定後の金額は見られない。
(概算要求後、査定で落ちた事業は個別に府省のHPを確認する必要)
③ 全ての支出を網羅的に把握できていない。
(あくまで大まかな支出の流れや、金額の大きいものを見るためにシートが存在)
今回の講演では参加者全員にアンケートをお願いしました。主なアンケートの結果は下記の通りです。
最後になりましたが、勉強会の開催を快く受けていただきました総務省情報流通行政局地域通信振興課小林課長補佐、ならびにご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
主なアンケート結果
事前申込者数:101名
当日のオンライン参加者数:89
アンケート回答数:47名
無線LAN補助事業の認知度
補助事業への参加予定
ローカル5Gの認知度
ローカル5G導入予定
勉強会開催方法
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