イベント報告
「今後の公衆無線LAN（Wi-Fi）の整備・利活用に向けた自治体向けセミナー」を開催
渉外・広報委員長 江副 浩
総務省情報流通行政局地域通信振興課から当連絡会が委託を受けました「今後の公衆無線LAN（Wi-Fi）の整備・利活用に向けた自治体向けセミナー」が無事に開催されましたことを報告させて頂きます。
今回の講演ではオンラインセミナーということもあり全国から自治体を中心に以下の参加数がありました。
第1回セミナー
事前申込者：286名
当日参加者：256名
第2回セミナー
事前申込者：251名
当日参加者：195名
これは予定を超える数で本セミナーの注目度の高さを伺わせました。各講演の内容については追って動画などを含めインターネット上で公開予定ですので、ここでは、開催に当たり苦労した点、工夫した点などをご紹介させて頂きます。
今回のセミナー開催に当たっては新型コロナ感染対策としてすべてオンラインでの開催となりました。通常の講演ですとオンラインでも開催は容易なのですが、企業展示をオンラインでどのように開催すべきなのか大きな課題となりました。しかし、昨年の開催では、参加者から企業展示の評判が非常に高かったため、今年も企業展示を行うこととなりました。
企業展示の方法として、当連絡会の有識者で議論した結果、Zoom in Zoom方式を取ろうということになりました。これは、メインセミナーのZoomと各企業が展示用のZoomを同時に起動しておき、必要なときにメインセミナーのZoomの中で各企業のZoomを呼び出し、メインセミナーの参加者に紹介できるという仕組みです。これにより、昨年実施した実会場での開催にかなり近い形でのメインセミナーと企業展示の併設が可能となりました。
・オンライン企業展示の工夫
以下の写真は実際に行われた企業展示の模様です。メインセミナーで各企業を紹介する私がはめ込み合成されたパソコンの画面を操作し、実際に各企業の展示用Zoomに接続して企業展示の内容について説明を受けます。このやりとりを見ている視聴者の皆様は同じことを自分のPCで行うことで自由に各企業の展示用Zoomを移動して見に行くことが可能となります。
メインセミナーから各企業展示を紹介するシーン
まさにニューノーマル時代の企業展示を今回のセミナーに組み込むことができました。
さらに、オンラインの企業展示では参加者の方との名刺交換が困難だという問題がありますが、今回はメインセミナーの受付サイトにおいて、名刺の共有を企業と行ってよいかのチェックボックスを設けました。全体で2割弱の参加者が名刺交換に許諾して頂き、展示企業と円滑なやりとりが行われていました。
受付サイトの名刺交換許諾（最下段）
・ポータルサイト
セミナーを開催するにあたり、実開催と同様に事前登録と、当日の参加受付をオンラインで実現する必要がありました。Zoom自体には参加表示の際の自由記名の名前欄しか無いので不十分であったため、単にZoomのURLを事前登録者に配布するということができませんでした。
そこで、https://bosai-wifi.jp/ というポータルページを開設しました。このページにはメインセミナーや企業展示のZOOMのURLがまとめて掲載されているのですが、受付を行っていない閲覧者はそれらのリンクをクリックしてもエラーではじかれる仕組みを設置しました。また受付で一度登録を済ませておくと、何度でも受付内容の訂正が可能となっているため、展示企業との名刺交換許可の変更がいつでもできるようにしました。さらにアンケートに記入する際もLocal StorageというCookieに似たWeb技術を使い、受付で入力した際の情報が自動引き継ぎされるため最小限の入力でアンケートの回答ができるようになりました。
ポータルサイトの内容
シンプルなURLですぐに開くことができるポータルサイトを設置することで、参加者の皆様が容易に展示企業やメインセミナーを行き来することが可能となり、必要な資料などもすべてこのサイト上でダウンロードすることができるようになりました。現在各講演の動画を編集中で、近日公開を予定していますが、それらの動画もこのポータルサイトで周知することが可能です。
・配信スタジオ
さらに今回のセミナーで行ったこととして注目すべき点は、クロマキー撮影用のスタジオの構築でした。有識者の方々などにスタジオにてご講演頂く際に、クロマキー合成により、後援者の方とプレゼンテーション画面を違和感なく見やすい形で合成を行うことが可能です。
グリーンバックシート、照明器具、高性能カメラ、画像合成装置、音声ミキシングシステム、配信用サーバなど多くの機材が会場に運び込まれ、かなり複雑なシステムができあがりました。
スタジオの風景
今回のセミナーにおいて、このような多くのチャレンジを行い、無事に成功させることができました。開催にあたりご協力いただきました講演者の皆様、運営スタッフ、撮影・配信スタッフ、展示企業の皆様、集客にご協力頂きました会員企業の皆様に心より感謝を申し上げます。
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