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製品紹介  高速無線LANシステム「MetroLinq Terragraph」
メッシュ対応の 60GHz帯無線LANアクセスポイント

株式会社ビーマップ

株式会社ビーマップは、台湾 Accton Technology Corporationが開発した60GHz帯(※1)を利用した高速無線LANシステム「MetroLinq Terragraph」シリーズ(以下MLTGシリーズ)の販売を開始しました。
MLTGシリーズは、既存製品であるMetroLinqシリーズの後継機で、60GHz帯無線LANの最新規格であるIEEE802.11ay(※2)を採用し、FacebookがFWA(※3)向けの広域無線LANシステムとして標準化を進めるTerragraph(※4)に準拠した製品です。MetroLinqシリーズは、有線LANや光ファイバーの敷設が難しい幹線道路やダムなどにおいて、監視カメラやWi-Fiアクセスポイントのバックホールとして多数の導入実績があります。
新製品であるMLTGシリーズは、さらなる通信速度の向上と、無線によるメッシュネットワーク(※5)に対応しました。これにより従来からの用途に加えて、数キロ四方におよぶ広大なエリアに無線によるブロードバンド環境を提供することが可能となります。

電波干渉が少ない60GHz帯で安定した無線LANシステム

MLTGシリーズは、無線通信の周波数としてワールドワイドで免許が不要な60GHz帯を採用しています。60GHz帯は、屋内外を問わず利用可能で、他の通信システムとの混信が少ないことから、同じく免許不要で利用可能な2.4GHz帯や5GHz帯のWi-Fiと比較しても、安定した高速通信が可能です。

 

 

IEEE802.11ay採用で高速3.8Gbpsと低遅延を実現 

無線の通信速度は周波数が高くなるほど向上する特性があります。MLTGシリーズは、超高周波帯である60GHzを使った無線LAN規格であるIEEE802.11ayの採用により、200mの距離で最大3.8Gbpsの通信速度を実現しました。これにより有線LANや光ファイバーに匹敵する高速通信を実現しています。また、無線区間の遅延は1mS以下であり、低遅延が要求される用途での利用が可能です。

 

 

ビームフォーミングによる装置小型化と柔軟な運用

電波は周波数が高くなるほど飛距離が短くなる特性があります。60GHz帯により長距離通信を行うためにはパラボラアンテナを使い先鋭な指向性を持たせる必要がありました。しかし、パラボラアンテナは、大型で調整が難しく取り扱いが困難です。また、一対一の通信に限定されます。MLTGシリーズではビームフォーミングを採用することで、小型化を実現し、あわせて設置の際の微調整が不要となりました。

 

Open/Rによるメッシュで広域無線ネットワークの構築

MLTGシリーズの60GHzによる通信距離は300mです。しかし、Terragraphに準拠したことで、中継器となる分散ノードをメッシュ状に配置し相互に接続することで通信エリアを柔軟に拡張することが可能になりました。
また、Terragraphでは、分散ノードの追加や通信品質の変化に対し、効率よく通信経路を調整するためのプロトコルとしてOpen/Rが使用されます。Open/RはTerragraphのために開発され、現在ではFacebookのデータセンターやバックボーンにも採用されています。

 

MLTGシリーズとTerragraphの組み合わせにより、数キロ四方にわたる広大なエリアに柔軟かつ低コストで無線ブロードバンドを届けることが可能です。

 

【用語説明】

※1 60GHz帯
無線従事者資格や無線局免許を取得することなく利用できる周波数帯。60GHzは酸素分子により電波が吸収され電波が遠くまで飛ばないため、他の周波数に比べ混信が少ない。また、周波数が高いため、通信速度を上げることができ、アンテナや高周波回路を小型化できるなどのメリットがある。
※2 IEEE802.11ay
60GHz帯を利用した高速無線LAN方式として規格化されたIEEE802.11adをさらに高速化した規格で、最大通信速度は100Gbpsに達する。
※3 FWA
Fixed wireless Access(固定無線アクセス)の略で、オフィスや一般世帯と電気通信事業者の交換局や中継系回線との間を直接接続して利用する無線システム。
※4 Terragraph
Facebookが開発したギガビット無線技術。200~300m間隔で60GHz帯無線LANアクセスポイントをメッシュ状に配置し、構成されるワイヤレスバックホール。中継器を街灯など街中の既存のものに取り付けてネットワークを構築できるため、工期が短くコストを抑えられる。
※5 メッシュネットワーク
通信ネットワークの構成の一つで、複数の中継機器が互いに対等な関係で網の目(mesh)状の伝送経路を形成し、データをバケツリレー式に転送する方式。

MLTGシリーズラインアップ

・分散ノード MLTG-360

 

 

Terragraphに準拠した分散ノード(DN)
前後左右の面に合計4つの通信ユニットを内蔵し、全方向との通信が可能。複数台でメッシュを組み ワイヤレスバックホールを構成する。前後左右に合計4つの通信ユニットを搭載し、通信ユニット当たり最大15台のクライアントノードが接続できる。分散ノード間の通信距離は200~300m。

・クライアントノード MLTG-CN

 

Terragraphに準拠したクライアントノード(CN)
1000Base-Tを備え、分散ノードと接続し、無線LANを終端する。また、ブリッジモードによりMLTG-CN同士での1対1通信も可能。最大通信距離は100m。

構成例

・【構成例1】FWA(固定無線アクセス)

 

 

・【構成例2】1対多接続

 

 

・【構成例3】1対1接続

 

主な仕様

 

 

※ Terragraphは、Facebook, Inc.の商標です。
※ MetroLinqは、Accton Technology Corporationの商標です。

*当社製品紹介ページ
https://www.air-compass.com/jp/ignitenet/mltg/mltg-360.html
*キャンペーンページ
https://bit.ly/2ZgCxmI
*Terragraph紹介ページ
https://terragraph.com/
*メーカー公式ページ
https://www.ignitenet.com/wireless-backhaul/

詳細につきましては、弊社担当までお問い合わせ下さい。
株式会社ビーマップ ワイヤレス・イノベーション事業部
お問い合わせフォーム:https://www.bemap.co.jp/contact/contact.php

 


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