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現地訪問 副会長田中邸
「スマートハウス」に行ってきました!

一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会事務局 村上紗織

Wi-Biz副会長 田中氏のお宅がスマートハウス化されているとの噂を聞きつけ、早速、田中邸を突撃訪問してまいりました。
「スマート××」についてはWebで検索すれば多くのものを見つけることができますが、実際に実生活でどのようなものがどのように使われているのか、現物を見せていただき、体験したことをレポートさせていただきます。

アプリで動くスマートロック

お宅に到着すると、最初に出迎えるのは玄関の「スマートロック」です。実際に使ってみるのは初めてで、どのように使うのか興味深々。
田中邸の玄関に取り付けられているスマートロックは「Qrio Lock」というもので専用のアプリをインストールすればスマートフォンでカギを操作できるのです。Bluetoothに対応したロック機能が装備されているとのことです。

 


Qrio Lock

 

仕様についてはこちらのWebを参照してください。https://qrio.me/smartlock/specs/
また、あらかじめ訪問者の登録をしておけば来客者も自分のスマホを使ってロックを解除することができるということで、村上も訪問にあたり事前にMessageを送っていただき、「Qrio Lock」のアプリをインストールしておいたので、簡単に玄関の鍵を開けることができました。

 

 

物理的な鍵は郵送や直接で対面でしか渡すことができませんが、「Qrio Lock」ではアプリからLINEやMessenger等を使っての電子の合カギを送ることができます。

気軽に鍵を共有してしまうことについてセキュリティ面が心配になりましたが、開け閉めできる時間は細かく設定できるし、利用者が開け閉めした情報がリアルタイムに家主のスマホに通知されるなど、きちんと管理されているのでむしろとても安心だと思いました。
これは物理的な鍵ではとても考えらない仕組みで、いろいろなシーンで利用できそうです。例えば物件の内見などでは、鍵をどこかに取りに行ったり鍵付きのボックスに入れて管理していますが、このスマートキーを使えば約束した時間だけ鍵を開けられるようになりますし、鍵付きとはいえボックスに物理的な鍵を入れて置いておく必要がなくなり、安全だと思いました。
また「Qrio Hub」というアイテムと「Qrio Lock」を連携することで、リモート操作が可能になるのだそうです。
設定ですが、Wi-Fi環境がある状態でスマートロック近くのコンセントに挿してアプリから初期設定を行うだけでOKだそうで、ネットワーク経由で外出先からQrio Lockを解施錠できます。また、カギが操作されたらスマートフォンに通知され、家族の帰宅確認にもなります。

 

Qrio HUB

 

外出時に鍵をかけ忘れたかなと思ったとき、スマホからロックされているかを確認して施錠することもできるのでうっかりさんにもおすすめです。
鍵を忘れたり無くしてしまう心配もなく荷物も減るし、家族全員分の物理的な合鍵をたくさん作らなくて済みますし、めちゃくちゃ便利です!
物理的な鍵や手で開け閉めすることも可能なので地方で一人暮らししているおばあちゃんの家の玄関に設置して、鍵を閉め忘れたりしていないか確認することもできるかも、と思いました。
さらにスマホが無くてもボタンで操作できるアイテム「Qrio Key」もあるようで、子どもが帰宅したタイミングなども確認できるので、小さい子供さんのいるご家庭でも役に立つと思いました。使い道がいろいろです。

リアル感満載のスマートロードバイク

スマートキーを使ってお邪魔させていただき、玄関を入ってすぐ、おしゃれなトレーニングルームがありました。

 

 

さらにイケてるロードバイクが置いてあります。何やら車輪が外されており自転車の前にはディスプレイが設置されていて、「スマート××」な雰囲気を醸し出したバイクです。
やはりこれも「スマートロードバイク」とのことで、後輪の車輪を外したところに丸い大きなローラーが取り付けられています。

 

 

このローラーもBluetooth とWi-Fiで接続されており、ロードバイクのシミュレーションを行うためのもので「Zwift」という製品になります。
前輪にもハンドルを上下させる装置が取り付けられていて、自転車を上下させることで坂道のアップダウンを再現することができるそうです。さらにアップダウンと連動してペダルが重くなる仕組みが備わっています。
こちらのシステムはクラウドにアクセスするためにApple TV(下図)にZwiftアプリをインストールして利用します。

 

 

ロードバイクの機能としては後輪のローラー部分であるスマートトレーナーがBluetoothでApple TVに接続され、上り坂ではペダルを重く、下り坂ではペダルを軽く、当然、速度も検出しデータとしてZwiftのクラウドにリアルタイムにアップしているのだと思います。

実際に走ってみると、リアル感満載でとても楽しめるものでした。

 

 

Apple TVのリモコンを使ってZwiftのアプリを立ち上げ、コースを選択して走り始めます。AppleTVと正面のTVモニタはHDMIで接続されています。選択したコースは瀬戸内海を思わせるような島々が連なったコースでしたが、実在のものではなくZwiftオリジナルの仮想空間なのだそうです。
実際に走行してみると、自転車だけではなくランニングしている人もたくさんいます。Zwiftアプリはロードバイクだけでなくランニングにも対応しているようでした。
上り坂に差し掛かるとペダルが重くなりヘロヘロ運転をしていると、後ろからはものすごいスピードで追い越されたりしました。目の前の景色と連動したペダルの強弱によって、仮想空間ではありますが実際に自然の中を走る気分になります。見ている景色はTVモニタではありますが、とてもリアルな体感で没入感もあり夢中になって走ってしまう気持ちがよくわかりました。
コロナ禍で自由に外に出られない期間が続いていますが、この仮想空間でのロードレースがあれば自宅でも楽しい時間を過ごせること間違いなしだと思いました。この仮想空間のコースは世界中のサイクリストとつながっているため、友人と一緒に走ったり、海外の名前も知らない人とレースに参加したりすることもできるそうです。

スマホでコントロールするゲストルーム

自転車で軽く汗をかいた後は2階のゲストルームにお邪魔させていただきます。
階段を上がるとバーカウンター、壁には大きなテレビ、スピーカー、ルンバ、お仕事用のPC等が置いてあり、天井にはアクセスポイントが設置されています。こちらの部屋では通常リモコンで操作する家電がスマホのアプリから制御できるようになっており、照明や、エアコンもリモートでコントロールできるのだそうです。「スマート××」だらけです。
エアコンは小さいけれど優れものの「Nature Remo」で、コントロールできるそうです。

 

 

詳細はこちらのWebをご参照ください。
https://nature.global/nature-remo/
スマホからインターネット経由(Wi-Fi経由)で操作しますが、赤外線リモコンの置き換えで使用できるため、スマート機能を搭載した高価な新型家電を買いそろえなくても今ある家電とWi-Fiでスマート××が実現できるのです。私も欲しいです。

田中邸では1階にも「Nature Remo」が設置されていて、実際にスマホを使ってエアコンを操作していただきましたが、こちらも外出先からも操作可能とのことで、寒い日は仕事帰りにエアコンを入れてぬくぬくのおうちに帰ることができます。素晴らしいです。

 

 

田中邸宅は電球もスマート電球とのことで、Wi-Fiのアクセスポイントから直接Wi-Fi経由でコントロールしているそうで、好みの色や明るさに変えられます。

 

 

天気、仕事などに合わせて照明を変えることで気分もスマートです。
写真のようなかっこいい画面で一括管理ができ、自分好みの快適な空間作りが実現可能です。

 

 

スマートハウスを支えるWi-Fi

こちらのスマートハウスの回線ですが、光回線を引き込み、ルータを経由しPoEスイッチを使って建物のAP3台が接続されています。1台は1階、2台目は2階、3台目はなんと屋上の屋外用APです。

 

 

 

どの製品(端末)がWi-Fiに接続されているかということは、Arubaの管理システム(コントロールセンター)で管理・コントロールできるそうです。
村上が持ち込んだPC端末も田中邸のWi-Fiに接続させていただいておりましたが、クラウドからの制御についてご説明いただくために一旦、切断する操作をしたところ見事にWi-Fiが切断されてインターネットに繋がらなくなってしまいました。不審な端末等は、一時的な切断ではなくアクセス権限を無効にして遮断することも出来るのだそうです。(村上は不審者ではないので、すぐに戻していただきました。)

 

 

最後に屋上に移動し、屋外APも見せていただきます。村上は屋外APを始めてみたのですが、屋内用とは違い、頑丈そうな箱に入っていて雨風にも負けない安心感がありました。

 

 

 

こんな箱に入っていて、Wi-Fiが遮断されたりしないのかな‥と心の中で思いましたが
屋外APの前でGoogleのスピードテストを利用して計測してみたところ、下りが約510Mbps、上りが約280Mbpsと我が家では考えられないスピードが出ていました。
今後スイッチをアップリンク10Gbps対応に変えるとのことで更にスピードアップする予定だそうです。田中邸のWi-Fi、スゴイです。

 

 

季節のよい時期には、ハンモックかおしゃれなテーブルセットを持ち込んでワーケーションしたいなぁと(勝手に)妄想中です。

今回、スマートハウスにお邪魔させていただき、スマートキー、スマートロードバイク、スマート家電(照明やエアコンやテレビ等)を実際に使わせていただきましたが、便利さを感じたのはもちろん、外出先から電気の消し忘れや鍵のかけ忘れを確認できる安心感があり、さらに帰宅前に外出先からエアコンを付けられるなど節電にもなるので、お財布や環境にも優しいと思いました。
Wi-Fiを利用してスマート××化できる製品があることを知り、以外と簡単に自宅をスマート化できることが分かったので、どんどん取り入れる人が増えて普及していくと良いなぁと思いました。
我が家でも早々に導入したいと思います!
結論です、スマートハウスでも、Wi-Fi必須!

 


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