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お知らせ
「セミナー/Wi-Fi 7がやってくる」開催にあたって
技術・調査委員会 委員長 小松直人
Wi-Bizのサイトでお知らせし、また様々なメディアでも取り上げられていますが、昨年12月22日に総務省から「電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和5年総務省令第95号)」ならびに関連する告示が公布されました。
総務省の「改正省令の概要」は、わかりやすくまとまっています。
改正省令の概要
https://www.soumu.go.jp/main_content/000918948.pdf
【参考】
Wi-Bizニュースリリース(令和5年12月22日)
https://www.wlan-business.org/archives/42992
改正省令(公布日:令和5年12月22日を参照)
https://www.soumu.go.jp/menu_hourei/s_shourei.html
改正省令(公布日:令和5年12月22日を参照)
https://www.soumu.go.jp/menu_hourei/s_kokuji.html
1/26「第18回 技術セミナー(Wi-Fi 7がやってくる)」を開催
Wi-Bizでも「Wi-Fi 7がやってくる」というタイトルで、1月26日に「第18回 技術セミナー」を開催します。その中でWi-Fi 7の特徴等をお伝えできればと考えていますが、その前振りも兼ねて、ここでは「前夜編」として、告知を案内させていただきます。皆さんのご参加をお待ちしております。
https://www.wlan-business.org/archives/43038
Wi-Fi 7は、様々な新しい機能や特徴がありますが、制度的にみると、
「320MHz幅」(Wi-Fi 6、Wi-Fi 6Eでは160MHz幅まで)
の追加をベースに、以下の各項目を修正したというのが主な点になります。
「空中線電力・等価等方輻射電力(e.i.r.p.)」
「隣接チャネル漏えい電力」
「不要発射の強度の許容値」
利用する周波数の幅が倍になれば通信速度も倍になりますので、従来の倍の幅となる「320MHz幅」は大きな変更点で、期待も大きいのではないでしょうか。そして、この320MHz幅のチャネルとして、中心周波数が6105MHz、6265MHzの2つが追加されています。
これまでの「160MHz幅」までは、各チャネルが重なることなく連続して配置されていましたが、320MHz幅では、2つのチャネルは重なる形で配置されています。
Wi-Fiで利用可能な6GHz帯においては、日本を含めて「500MHz幅」程度の国がまだ多く存在しており、320MHz幅において重ならないように配置すると1チャネルしか確保できません。そこを重ねてでも2つを配置したというあたりは色々と議論があったものと想像します。
「空中線電力・等価等方輻射電力(e.i.r.p.)」、「隣接チャネル漏えい電力」、「不要発射の強度の許容値」に関しては、これまでの共用検討の中で議論されてきたものを踏襲する形で規定されました。これまでの共用条件を維持することを前提に検討が行われたことから、320MHz幅での空中線電力に関しては、最大空中線電力密度の調整が行われています。
また、Wi-Fi 6 、Wi-Fi 6Eでの最大通信速度(理論値)は9.6Gbpsと表記されていますが、これがWi-Fi 7では、46Gbpsと大幅に増加しています。
これは、異なる周波数帯にまたがってデータ転送を行うマルチリンク機能の導入によるもので、3リンク(320MHz×1、160MHz×2)を同時に利用することで実現されています。
この原稿は1月に公開する予定で年末に書きましたが、年が明けてWi-Fi AllianceがWi-Fi CERTIFIED 7の認証を開始したという発表(https://www.wi-fi.org/news-events/newsroom/wi-fi-alliance-introduces-wi-fi-certified-7)がされています。関係する皆さんのご尽力により、着々と「Wi-Fi 7がやってくる」足音が聞こえてきますね。
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