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活動報告
企画運用、技術調査両委員会でファーウェイジャパン施設を見学

企画運用委員会 副委員長 土屋 貴嗣

7月23日、企画・運用委員会、技術・調査委員会の合同で、有明セントラルタワーにある華為技術日本株式会社(ファーウェイ)の交流体験センターで施設見学会を実施しました。当日は北條会長、企画・運用委員会の吉田委員長、技術・調査委員会の小松委員長をはじめ総勢23名のWi-Biz会員が参加し、ファーウェイの曹マーケティング本部長のアテンドにより見学を行いました。

 

 

ファーウェイの日本での事業は2005年よりスタートし、当初はポケットWi-Fiがヒット商品となりました。その後、欧州での基地局での成功をベースとした無線部と制御部を分離したタイプの基地局により本格的な事業立ち上げになっているそうです。身近なファーウェイ製品としてはスマホやスマートウォッチ、イヤホン、PCなどがあり、技術研究成果を他国へ展開して成功をおさめています。

今回の展示は大きく「デジタルパワー事業」「エンタープライズ事業」「通信キャリア事業」となっており、エントランスでファーウェイジャパンの専務執行役員 何毅様と共に記念撮影をしました。
このレポートでは特に「デジタルパワー事業」「エンタープライズ事業」について報告します。

デジタルパワー事業

大規模産業用として、強電の技術とICTを融合し、最近ではAI+太陽光発電、さらに蓄電事業を進めているそうです。

 

 

日本のユーザーのニーズとしては、土地が狭いせいか余計なもの(デバイス)を設置したくない声があり、この点は海外の事情とは異なるということで、日本の製品を海外展開すると(小型、一体型)、その点が差別化要素になるという説明は印象的でした。

そのほか、データセンターのUPSのシステム、強電と弱電の技術の強みを活かしたソリューションや、コンテナタイプのデータセンターソリューションなど、興味深い展示が多くされていました。

 

 

エンタープライズ事業

医療、製造などさまざま業界に対する通信機器のソリューション展示として、Wi-Fi機器をはじめとして、オール光ネットワークと融合したソリューションが多く展示されていました。

■Wi-Fi

最新のWi-Fi 7アクセスポイントや、屋外タイプの展示、またアクセスポイントにIoTモジュールを実装して電子値札や会議室予約システムと連携する事例展示など、Wi-Fiアクセスポイントを中心とした無線ネットワークをトータルソリューションとして展開する事例はたいへん興味があるものでした。さらにネットワークインタフェースとして光ファイバ接続をサポートしていたりと、従来のアクセスポイントにない検討がされていると感じました。

Wi-Fi 7の展開については、ネットワークにどのようなコンテンツ、サービスを流すかがポイントであること、中小企業などは投資余力があまりない状況に対して、どうやってWi-Fi 7の価値を打ち出して広めていくか、Wi-Bizメンバも含めて共通の課題感をあらためて持ちました。

 

 

■オール光ネットワーク

中国は国策として光ファイバを広めているとのことで、日本では広く普及しつつあるFTTH(Fiber to the Home)に対して、FTTR(Fiber To The Room)、FTTO(Fiber to the Office)、FTTM(Fiber to the Machine)など、さまざまなコンセプトで光ファイバを広める取り組みに興味を持ちました。

また、光ファイバ自体にも着目し、古いマンション内でも配線が目立たない透明光ファイバ(薄く透明で、折り曲げができるタイプ)の展示や、ファーウェイ社の光ファイバーの特徴ですが、1本の光ファイバで光通信と電力供給(メタル線)と実現するなど、ユーザーの施工性や利便性まで考慮された製品展示は印象的でした。Wi-Fiアクセスポイントもこのネットワーク構成の1つとして光ファイバで接続でき、より高速大容量の通信インフラを実現し、Wi-Fi 7の普及を後押しするものと感じました。

 

 

今回は、最新のWi-Fi機器や、光ファイバと融合したソリューション展示などを見学し、メンバの見識を深めることができました。Wi-Bizとしては、今後もこのように会員企業様の施設見学などを通じて、Wi-Fiおよび関連するソリューションの展開、会員企業の事業発展に貢献できたらと思います。


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