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活動報告
「第12回社員総会/懇親会」、11/15に金沢で開催

一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会事務局

 

11月15日(金)、一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会の第12回社員総会を金沢市の金沢勤労者プラザで開催しました。年初より能登半島を中心とした地震、豪雨などの自然災害に見舞われた被災地支援として、集合形式のみでの開催となりました。

開催情報は以下の通りです。
開催日時  令和6年11月15日(金)14:30~19:00
開催場所 (特別講演・総会議事)金沢勤労者プラザ 101研修室
(懇親会)TKPガーデンシティPREMIUM金沢駅西口

 

社員総会は14:30より開催され、司会はWi-Biz副会長の櫻井氏が、また来賓のご紹介は江副理事が務めました。

 

司会の櫻井副会長とご来賓紹介の江副理事

 

開会挨拶

冒頭、北條会長が以下の通り、開催挨拶を行いました。

Wi-Biz会長の北條です。会員の皆様、またご来賓の皆様にはお忙しいところお越しいただき誠にありがとうございます。
以前より、秋の総会は地方で開催しておりますが、本年につきましては、1月の能登地震や9月の能登豪雨で甚大な被害が発生した場所ですが、00000JAPAN のような災害時の取り組みをしている団体として、オンラインなしの総会を金沢市で開催することとしました。
00000JAPAN は最初に熊本地震で活躍しましたが、能登地方は熊本とは異なり、モバイルを含めたそもそもの通信インフラが充実しておらず、結果的に 00000JAPAN による支援は限定的だったと思われます。
役に立ったのはKDDI 様が中心に展開された衛星通信すなわちスターリンクだったようです。いずれにしましても、引き続き復興の途中ではありますが、通信事業者にとって教訓的な災害ではなかったかと思います。なお、昨日菱田局長にインタビューいたしましたので、お聞きしたお話しについては、メルマガ1月号で詳しく配信させていただきます。ぜひご覧ください。
さて最近のWi-Fi業界を見ると、ギガスクールの特需が終わり、モバイルオフロードの需要が減少している中、いろいろな新たな動きが出始めております。一つがローカル5G、そして6GHzを活用したWi-Fi7と、最後は IoTの切り札のWi-Fi HaLowです。
Wi-Fi HaLowについては姉妹団体である802.11ah推進協議会を中心に普及の取り組みをしております。新たな周波数の獲得に向けた取り組みなど活動を進めておりますのでWi-Bizとしてもぜひ支援していきたいと考えております。
Wi-Fi 7は、Wi-Bizの重点課題として、これから最も力を入れていかなくてはいけない内容だと考えております。今日ご来賓で来ていただいています基幹通信室様のご尽力により、屋内限定ではありますが 6GHz帯の利用が始まり、とりあえずWi-Fi 6EやWi-Fi 7の製品が販売開始されてきたところですが、実は Wi-Fi 7の実力を存分に発揮しようとすれば、帯域割り当てのさらなる拡大と屋外利用の解禁が、不可欠になってきます。
その場合の課題となるのがAFCという仕組みで、AFCサーバの運用形態の構築など、これまでにない新しい仕組み作りが必要になります。本件は、基幹通信室様に引き続きご指導をいただきながら、業界団体として道筋を作って行きたいと考えております。
本日は懇親会もございますので、ぜひいろいろと意見交換もさせていただければと思います。

 

開会挨拶をする北條会長

 

来賓ご挨拶

・ 総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課 入谷 忠久 係長

まず、データ通信課長の恩賀課長のご都合が合わず代理でご挨拶する旨のお話しがあったのちに、Wi-Biz活動の我が国の情報通信の発展への貢献や、能登半島地震を例に00000JAPANの取り組みについて感謝の言葉をいただきました。
続いてデータ通信課の取り組みとして。10月に公表されたについてデジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合の「中間とりまとめ3.0」の内容の紹介がありました。
最後に、インバウンドの復活が地域活性化につながっていて、Wi-Biz会員の取り組みである公衆無線LANや00000JAPANは引き続き重要な取り組みになっていくのと激励の言葉をいただきました。

 

来賓ご挨拶(総務省データ通信課 入谷係長)

 

・ 総務省 総合通信基盤局 電波部 基幹通信室 小倉 佳彦 室長

ご挨拶は、能登半島地震及び豪雨についてのお見舞いの言葉に続いて、無線LANに関するの総務省の取り組み「5GHz帯無線LANの上空利用に係る技術的条件及び6GHz無線LANにおけるAFCシステム導入の検討状況」について、資料を用いて説明がありました。
特に「AFC運用検討アドホックグループ」については、現在、Wi-Bizとして重点化して取り組んでいる内容で、AFCの運用管理をどうするかなど重要な議論がこれから進められる予定です。
最後に6GHz帯の無線がWi-Fiの利便性・性能をさらに強化していくにあたって、Wi-Bizに対して一層の支援・協力をいただきたいとの言葉がありました。

 

来賓ご挨拶(総務省基幹通信室 小倉室長)

 

・ 総務省 北陸総合通信局 菱田 光洋 局長

冒頭、総会を金沢で開催したことへ感謝の言葉をいただきましたが、その後、1月の能登地震からこれまでの状況について、その被災状況や復興に向けた取り組みなど詳しいご説明がありました。このような悲惨な状況の中、3月の金沢新幹線の敦賀延伸が住民を元気づけ、「石川でいっぱい経済活動を行うことが、ひいては能登の復興につながる」といった形になり、現在、金沢の賑わいに通じているそうです。
このあと、震災時の通信状況などについてご説明がございましたが、その内容については前日にインタビューしましたので、来月号のメルマガでご紹介させていただきます。
最後に、総務省では、地域課題の解決をWi-Fi HaLowやWi-Fi 7など先進的な無線通信技術で解決する実証事業、補助事業をやっているとの紹介があり、Wi-Bizに対して協力依頼がありました。

 

来賓ご挨拶(総務省北陸総合通信局 菱田局長)

 

なお、ご挨拶をいただいた3名の方の他に、2名の方がご来賓としてお越しいただいています。
– 総務省 総合通信基盤局 電波部 基幹通信室 出口 賢侑 係員
– 総務省 北陸総合通信局 島田 彰 課長

また、ご多忙によりお越しいただけなかった以下の方々よりメッセージをいただきましたので、会場で披露させていただきました。
– 総務省 情報流通行政局 地域通信振興課 内藤 新一 課長
– 国土交通省 観光庁(外客受入担当) 濵本 健司 参事官

特別講演

続いて、総務省 サイバーセキュリティ統括官 山内 智生 様より「我が国のサイバーセキュリティ政策の取組状況について」と題してご講演をいただきました。
山内統括官の講演の内容については、本号に講演抄録が掲載されていますので、そちらをご覧ください。

 

特別講演(総務省 山内サイバーセキュリティ統括官)

 

社員総会議事

16時15分から、社員総会の議事が執り行われました。定足数は、議決権総数42のところ、議決権行使委任状を含め社員39名の参加となり、総会成立を確認しました。議長は、定款に基づき北條会長が選任されました。
議事録署名人として、ワイヤ・アンド・ワイヤレスとビーマップが選任された後、議事に入り、次のように決議事項1件、報告事項1件の審議がありました。

【決議事項】
第1号議案 役員選任の承認の件br>
【報告事項】
2024年度上期活動報告・会計報告/下期活動計画の報告の件

役員選任の承認の件が満場一致で了承され、報告事項については、全体報告を江副理事、各委員会の活動を各委員会委員長が説明して了承されました。

 

左から小松委員長、杉野委員長、吉田委員長、加藤委員長

 

16:50に議長により閉会が宣言され、幹事を退任された山崎氏と、新たに理事になられた井田氏、新たに監事に就任された保岡氏よりご挨拶がありました。
最後に、事務局より懇親会会場の説明などの事務連絡を行い、滞りなく終了いたしました。

 

左から山崎前監事、井田新理事、保岡新監事、野澤事務局員

 

懇親会

総会終了後、「TKPガーデンシティPREMIUM金沢駅西口」に移動して、17:30に懇親会を開始しました。司会は高橋副会長が行いました。
懇親会は、特別講演をしていただいた総務省山内統括官のご挨拶ののち、北陸総合通信局の菱田局長の乾杯のご発声で開始しました。なお、総会に参加いただいたご来賓の皆様には、全員懇親会にも参加いただきました。

 

開会のご挨拶(山内統括官)、乾杯のご発声(菱田局長)

 

例年より2割以上多い総勢60名を超える方にご参加をいただき、無線LAN業界の今後の発展のための、ざっくばらんな意見交換の場となり、Wi-Bizの将来にも大変貴重なひと時となりました。最後は、ビーマップの代表取締役社長の杉野 文則氏(Wi-Biz渉外・広報委員長)のご発声によりお開きとなりました。

 

中締め(杉野委員長)、司会(高橋副会長)

 

今回ご参加を頂けなかった会員の方も、是非次回は総会、懇親会合わせてご参加をご検討ください。

 


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