平成28年1月22日
~日本における920MHz帯の今後の活用について(IoT⇔IEEE802.11ah)~
と題し、第5回技術セミナーを開催いたしました。
第5回目の開催となる今回の技術セミナーでは、新しい規格であるIEEE802.11ahは、通信の高速化/大容量化を目指す802.11n/acの利便性を維持しながら、920MHz帯の周波数を用いて屋内外の広いカバレッジを可能としたシステムで、センサー/IoT用途としての利用が期待されています。
920MHz帯はRFID(タグ)にすでに利用されている周波数であり、今後、日本のレギュレーションの中で、RFIDと802.11ahとの共存とすみ分けが課題になります。
当日は、①無線LANビジネス推進連絡会の小林会長から、「Wi-Fiは既に社会の情報通信インフラに成長し、ますます多くのビジネスチャンスがある一方、セキュリティ、品質、接続手続き等、さまざまな課題もある。アンライセンスのWi-Fiが社会の信頼のライセンスを獲得するため、Wi-Bizは出来る限りの取り組みをしていく。」との力強い決意表明の講演からスタートしました。
次に、②クアルコムジャパン城田様から、最新技術のチップへの実装をしている立場として、802.11ahの狙いと利用形態など、世界的な動きをお話しいただきました。
最後に、③ユーピーアール清水様から、日本での920MHzの利用上の課題や11ahとRFタグの共存についての情報に加え、パレットへのタグ実装の中での経験や知恵の一端をお話しいただき、参加者の皆様に今後の考えるポイントを教えていただけました。
新技術導入促進委員会として、皆様のご意見を今後のセミナー開催に活かしてまいりたいと思います。
講演参加募集が開催日程に近かったにも拘らず、多くのご参加をいただき、誠にありがとうございました。
当日の開催模様
当日のプログラム
1.開催日時および場所
①日時:2016年1月22日(金)14:00-17:10
②場所:東陽テクニカ本社8階 第一セミナールーム
2.プログラム
14:00-15:00 | 講演1 「Wi-Fiの新しい夜明け 無線LANビジネス推進連絡会 会長 小林 忠男 |
---|---|
15:00-16:00 | 講演2 「802.11ahの標準化動向と概要」 クアルコムジャパン株式会社 標準化担当部長 城田 雅一 様 |
16:10-17:10 | 講演3 「IoT情報ソースの無線通信として期待される920MHz帯」 ユーピーアール株式会社 IT事業統括本部 スマートパレット推進室長 清水 雅史 様 |
当日の講演が『EE Times Japan』に掲載されました。
次のURLからご覧下さい。
http://eetimes.jp/ee/articles/1602/16/news051.html