00000JAPAN熊本地震における貢献と今後の課題

運用構築委員会 大内副委員長

いまから3ヶ月前の4月14日21時26分、熊本地方で震度7の地震が発生した。

当初、携帯インフラに大きな被害はでていなかったが、広島土砂災害時の苦い経験から、00000JAPANをいつでも発動できるよう携帯3社で連絡を取り合いながら準備を進めた。
23時54分に、商用初となる00000JAPANが発波され、その後、NHKのテロップで「熊本県で無料Wi-Fi開放」の文字が流れたのを見て、感極まって涙がでた。

00000JAPANは5年前の東日本大震災を教訓として、携帯インフラが利用できないときの代替手段として誕生したが、この5年間でWi-Fiは社会インフラとしての地位を確立し、熊本地震では携帯インフラが利用できても必要な通信手段として普及し大きく様変わりした。
実際、00000JAPANのトラフィックは九州全土のWi-Fiトラフィックの約3割(4/15-4/30の携帯キャリアWi-Fi)を占めていた。

メディアにも取り上げられ注目を集めた00000JAPANだが、社会の要請に応えていくために、Wi-Bizでやるべき課題はまだまだ多い。
南海トラフ地震や首都圏直下型地震など被災エリアが広範囲に渡る場合の「広さ」の対応と、より使い易くしていく「深さ」の対応が求められる。

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