海外情報 北米で始まったWi-Fi Calling その2
新技術導入促進委員会 松村副委員長
前回、Wi-Fi Callingをご紹介しましたが、今回は、それが利用できる範囲などについて解説したいと思います。
北米において最初T-mobileがサービスを開始しましたが、Sprint、Veraizonが続き、現在ではAT&Tもサービスを開始しています。LINEやViber、Skypeなどのスマホアプリをインストールする必要がなく、全ての機種ではありませんがiPhone、Androidスマホで利用することができます。スマホのOSにWi-Fi Callingの機能が組み込まれているわけです。
Wi-Fi CallingはUnlicensed Mobile Access(UMA)を使って、Wi-Fiからインターネットを経由してキャリアのネットワークに接続されます。この際、キャリアのセキュリティーゲートウェイとはSIMによる認証を行います。この後は固定電話や他のキャリアの電話とも通話することができます。
北米キャリアがサービスを提供している国内エリアのWi-Fiからはもちろん利用できます。
国土の広い北米では、セルラーアンテナですべてをカバーすることが難しいため、Wi-Fiで簡単に通話、チャットができるWi-Fi Callingが魅力的なサービスなのかも知れません。
さらに一部の国を除き、Wi-Fiを使えば、海外からも利用ができます。
リオ五輪が始まりました。2020年の東京五輪ではWi-Fi Callingで外国人観光客が自国の友人と話をしている姿があたり前になるかも知れません。
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