イベント報告
「IEEE802.11ah 技術フォーラム&デモ」を開催
シュビキスト・テクノロジーズ・ギルド 島田 修作
8月24日、東京都内で「IEEE802.11ah 技術フォーラム & デモ」が「IEEE802.11ahアプリ推進グループ」の主催、無線LANビジネス推進連絡会の後援で開催され、11ahデモの様子がよく分かる技術者向け紹介イベントとして行われた。
IEEE802委員会での11ahの技術標準化作業が完了する見込みとなっている。そこで、海外展示会で行なわれているような、スタートアップ企業や機関によるIEEE802.11ahデモの様子が分かる技術者向け紹介イベントが企画された。
まず、920MHz帯を使用する IoT 向け無線LAN規格「IEEE802.11ah」のVLSI開発の先頭を切っているスタートアップの 2団体HolstCentreと Newracomから、省電力化技術、LSI 仕様の先行情報やフィールドテストなどのビデオ紹介が行われ、その後、HolstCentre(IMEC) の実物デモが行われた。
フォーラムには、国内の各企業で無線LAN技術を担っている多数の技術者が参加しIEEE802.11ah LSI に搭載する IoT 向けの無線LANの新技術仕様や今後の開発予定などについて活発な質疑が行われた。
LSI のオリンピックと呼ばれる今年の「ISSCC2016」で発表された省電力化技術の実演デモでは、参加者からの動作条件のリクエストに応えて性能確認の動作デモを実施するなど、高い関心と注目を集めた。
動作デモの一方で、参加者間で IEEE802.11ah の「ある程度高速で、広いカバレッジ、かつ省電力動作」という、他のシステムにないユニークな特長を確認し、評価する声が多く聞かれた。
今回のイベントは、タイミングがよく、参加者の技術交流として大成功であった。Wi-Bizからも新技術導入促進委員会メンバを中心にWi-Bizから10名の参加者があった。
■Wi-Biz通信(メールマガジン)の登録はこちら