技術情報
北米でのWi-Fiとモバイルのデータ通信量
新技術導入促進委員会 北條委員長
「Wi-Fiとモバイルのデータ通信量の比較」が注目されていますが、北米における4大キャリア(AT&T、Sprint、T-Mobile、Verison)の状況をご紹介します。
メルマガ通信Vol.7の「ビジネス情報」コーナーで、小林会長が紹介されていましたが、Wi-Fiとモバイルのデータ通信量の比較が注目されています。
図は、北米4大キャリアにおいて、6000以上のスマートフォンユーザの1日あたりのWi-Fi、モバイルそれぞれの使用時間、データ通信量を分析したグラフです(FierceWirelessより)。
まず、使用時間に着目すると、T-mobileのみ、モバイルの方が長かったそうです。T-mobileでは、DVD画質という制限はありながらも、Netflix、hulu、YouTubeなどの動画サービスにおいて高速データ通信が無制限となる「Binge On」サービスが提供されていることからモバイルの使用時間が長くなったものと考えられています。その他の各キャリアでは1日あたり30~50分程度、Wi-Fiの方が長いとの結果が出たそうです。
一方、データ通信量ではT-mobileを含めて、概ね「モバイル:Wi-Fi = 1:2」となったと報告されています。高速データ通信に制限のあるキャリアではデータ通信量を節約するためにWi-Fiを使いたい、というように、またデータ通信量に制限がないT-mobileでも、Wi-Fiがある環境ではWi-Fiを使って高画質で動画を楽しみたい、というように、モバイルのサービスが変わったとしてもWi-Fiを使うニーズは高いのかもしれません。
また、T-mobileユーザはWi-Fiのデータ通信量も他のキャリアと比較して多い点は注目すべきです。「Binge On」サービスに惹かれるような動画好きのユーザは、モバイルに加えてWi-Fiでも多くの動画を見ているようです。
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