技術情報
Wi-Fiが創る動画配信サービス
新技術導入促進委員会 松村副委員長

長らく「テレビは放送電波で見るもの」という常識に浸ってきましたが、気が付くと「TVは有線インターネットで送られ、Wi-Fi経由で視聴するもの」という時代に入っているのではないでしょうか。

これまでドローンに関する記事を4回にわたって書いてきました。この記事を執筆するための一つの情報源として、Youtubeを利用しています。

Youtubeの視聴に、スマホやタブレット、PCといったデバイスではなく、モニタ用のテレビとHDMIに接続するFire TV(Amazonから提供)を利用しています。少し宣伝になってしまいますがFire TVはAmazonのプレミアム会員であればYoutubeの他に、国内外のドラマや映画が無料で視聴できます。

たびたびYoutubeを使ってドローンの調べ物をして疲れると、アメリカのTVドラマで見て一休み(一休みではなく何本も見てしまい、日が暮れてしまうこともたびたびです)というように、ついつい見てしまいます。
私はFire TV Stickを使用しており、同梱されているリモコンの操作で簡単にYoutubeの動画検索やTVドラマや映画の視聴が可能です。


https://www.amazon.co.jp/Amazon-W87CUN-Fire-TV-Stick/dp/B00ZVNYLS8#tech

Fire TVは家にWi-Fi環境が整っていれば、簡単な設定で利用することができるのでお勧めの製品です。

以前はGoogleから提供されているChromecastを利用していましたが、「Amazonプレミアム会員ならFire TVを持つべき」と友人から進められ、Youtubeを使った調べ物やTVドラマ、映画の視聴にFire TVを使用しています。気が付くと放送波のTVはほとんど見ていないのです。

このインターネットを利用した動画配信は動画コンテンツが格納されているクラウドから有線のネットワークを経由し、街中の光ファイバーを介し、自宅の無線LAN APからFire TVまでの間、数メートルをWi-Fiという無線ネットワークを利用していることになります。
ラスト数メートルを除きすべて有線のネットワークを使って動画配信されているということになります。

小林会長とFire TVのお話しをした際に、『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載されていた「ビーイング・ワイヤレス」を紹介されました。著者であるニコラス・ネグロポンテ氏は1988年の時点で「限りある無線は通信に回し、放送は無限に使える有線を使うべき」と、まさに昨今のインターネットを使った動画配信サービスの世界が来ることを予言していたと言えます。

将来、デジタルテレビで利用されている帯域は自動運転やドローンなどのインフラ通信として利用され、ほとんどの動画配信は有線インターネットとなり、最後の数メートルがWi-Fiのような無線ネットワークで提供される世界が来るかもしれません。


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