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AT&Tが5GHzのLAA対応機器を近日販売、年内にサービス開始
岩本賢二
スペイン・バルセロナで開かれた「MWC」で、AT&TのCEOが非常に近い将来にLAA対応のハードウェアを販売すると発表しました。また、AT&Tが今年中に「LAAサービス」を開始することを期待していると付け加えました。
モバイル専門情報「FierceWireless」の記事を翻訳し紹介します。
AT&TのCEO 、Gordon Mansfield氏(通信事業者のRANとデバイス設計のVP)はAT&Tがアンライセンスバンドの5GHz帯向けに設計されたBand46をサポートするような機器をすぐに立ち上げると述べました。
AT&Tが具体的にどのような種類の機器をリリースするかについては言及しませんでしたが(未発表の電話機と思われます)、AT&Tが販売する最初のハードウェアはBand46のサポートを含むだろうと説明しました。
また、Mansfield氏はAT&Tが5GHz帯を使用して、無線通信事業者がアンライセンスバンドでLTE信号を送信することを可能にするLTE-Uのような技術であるライセンスアシスタントアクセス(LAA)を開始する予定であると説明しました。LTEの送信をアンライセンスバンドにすることで、AT&Tは加入者に高速なダウンロード速度を提供できると説明しています。
AT&TはすぐにLAAをサポートできる機器を発売する予定ですが、通信事業者はすぐにサービスを提供することではありません。Mansfield氏はキャリアが今年後半にLAA機能を有効にするために機器のソフトウェアアップデートを行う可能性が高いと説明しています。無線通信事業者は、しばしば新機能を開始する前に、その新機能を可能とする機器を市場に先に仕込む場合があります。
AT&Tの今回の行動はLTE-Uデバイスの認可を開始するというFCCの最近の発表に連動しています。FCCはアンライセンスバンドでのLTE伝送が既存のWi-Fiユーザと同じスペクトルで干渉するというWi-Fi業界からの懸念により、このような認可を保留してきていました。
しかしFCCの新しい会長Ajit Pai氏は、前会長のTom Wheeler氏から代わった数週間後にその姿勢を逆転させました。
FCCのエンジニアリングテクノロジーオフィスの優秀なスタッフたちは今日、承認されたLTE-UデバイスはFCCに準拠していることを証明しました。そのため、LTE-Uは無線事業者がWi-Fiなどと共有している道路であるアンライセンスバンドにモバイルデータトラフィックを流すことを可能とした、とPai氏は述べました。
FCCが5GHzの最初のLTE-Uデバイスを認可したと発表したのを受けて、VerizonとT-MobileもLAA技術に似たLTE-U技術を発表すると言っています。
参考:FierceWireless(https://goo.gl/bRzUmq)
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